土地代が日本一高い東京都中央区銀座。土地代が高いだけあって大きな神社はなく、小さな神社ばかりですが、実はかなり多くの神社が鎮座しているんです。
世界的な有名ブランドのショップが立ち並ぶ中、ひっそりと佇む小さな神社。あなたも探してみませんか?
【東京】銀座の神社 全18箇所を紹介
東京銀座には、18ヶ所(+番外編1ヶ所)の神社が存在しています。その内常時参拝可能な神社は14ヶ所です。残り5ヶ所の内3ヶ所はイベント時のみ、また1ヶ所は常時非公開。
毎年秋には「銀座八丁神社めぐり」というイベントが開催されることもあって、いくつかの神社はそれなりに知名度があります。銀座で働いている人、仕事や買い物などでよく行く人、これから紹介する神社いくつ知っていますか?
1.安平神社
江戸時代に当地にあった新庄美濃守の屋敷に祀られていた稲荷神社。
この場所は後に料亭となり、庭に安平神社として祀られていました。料亭がなくなってしまった今はビルの谷間にひっそりと鎮座しています。小さいながら良く手入れされた森もあり、銀座らしからぬ様相を呈している場所です。
2.朝日稲荷神社
朝日稲荷神社の創建時期は不明です。ただ安政の大地震(1855年)で社殿が倒壊したという記録があることから、江戸時代には鎮座していたようです。
倒壊した社殿が関東大震災(1923年)で三十間堀の川底が隆起して現れたことから再建したといわれています。
また朝日稲荷神社は、ビルの屋上に本殿があるめずらしい神社です。
3.宝童稲荷神社
江戸中期、江戸城内の子育祈願の稲荷神社を、城に仕える町名主弥左衛門が町内の守り本尊として分祀し、町内の氏神として祀ったのがはじまり。健やかな子供の成育に御利益があると伝えられる子育て稲荷。
http://ginza-guide.com/photo/show/id/82
4.八官神社
旧八官町の氏神で穀豊稲荷と称していましたが、震災後の区画整理で町名がなくなることを嫌った町民が八官神社と改称して町名を残しました。
八官は元和のころ(1615-23)オランダ人ヤヨウス・ハチクワンに下賜された屋敷地に由来します。
5.あづま稲荷神社
戦後メインストリートして発展してきたあづま通り付近で火災が相次ぎかつて稲荷が祀られていたことが判明。そこで町内で伏見稲荷講中をつくり「あづま稲荷」と命名し伏見稲荷大社より分霊、氏神山王日枝神社に神職により現在地に鎮座。
http://jinja-kikou.net/syuin-ginza.html
火伏せ・盗難の神として信仰されている。
6.歌舞伎稲荷神社
歌舞伎座タワー5階にて御朱印もいただけます。
創建時期は不明ですが、1889年に歌舞伎座が開場された時に創建されたのではないかと思われます。鉄砲洲稲荷神社の分社であり、今でも鉄砲洲稲荷神社の大祭時にはここまで神輿がやってきます。
旧歌舞伎稲荷神社は場内に鎮座しており、入場者しか参拝することができませんでしたが、新しくなった今は歌舞伎座の外に鎮座しており、大勢の参拝者がいます。
7.演舞場稲荷大明神
新橋演舞場にあるお稲荷さん。享保年間(1716-1735)ここは松平周防守の屋敷があり、お初稲荷と称されていたという。
今は演劇の関係者や役者が舞台の成功を祈りに来るそうです。一般の方も自由に参拝できます。
8.宝珠稲荷神社
宝珠稲荷神社は、板倉内膳匠重昌の邸神として元和元年(1615)前後に創建、明治維新後に地元木挽町三丁目氏子に寄進され、奉斎しているといいます。
https://tesshow.jp/chuo/shrine_ginza_hoju.html
9.三輪神社
小松ストアーの屋上には、お社があります。まるで天空神社と名付けるのにぴったりの、都会の中とは思えない、広い空の真下に、それは位置しています。
http://www.g/http://www.ginza-komatsu.co.jp/blog/archives/118inza-komatsu.co.jp/blog/archives/118
そのお社が祀っているのは、三輪明神・大神。大神神社は三輪山と神体山としていて、上代の信仰のかたちを今に伝える日本最古の神社です。
ギンザコマツビル屋上に鎮座する三輪神社。
日本最古の神社と言われる奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)と同じく社は持たず、岩を御神体とする。三ツ鳥居は都内では他に墨田区の牛島神社でしか見ることができません。
10.三囲神社
墨田区の三囲神社(みめぐりじんじゃ)の銀座摂社。三越屋上に鎮座。三越各店舗には三囲神社が祀られています。それには下記のような理由があるようです。
三井家では、享保年間に三囲神社を江戸における守護社と定めた。理由は、三囲神社のある向島が、三井の本拠である江戸本町から見て東北の方角にあり、鬼門だったことと、三囲神社の“囲”の文字に三井の“井”が入っているため、「三井を守る」と考えられたため。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%9B%B2%E7%A5%9E%E7%A4%BE
なお、横には銀座出世地蔵尊も祀られており、こちらは「銀座八丁神社めぐり」の一つになっています。神社めぐりなのに、すぐ横に神社があるにも関わらず、何故地蔵の方を対象としたのかはよくわかりません。
11.豊岩稲荷神社
元禄元年(1688)に再建された記録があるようですが、創建時期は不明で、これ以前とされます。一説には明智光秀の家臣が主家の再建を願って創建したともいわれています。
場所がわかりにくく、ビルの横を入っていく場所にあることや、一時期は銀座の夜の女達の縁結びの神様とされたりもして、今でも銀座のパワースポットとして紹介されています。
12.幸稲荷神社
京都の伏見稲荷神社から勧請。江戸期から銀座一丁目の護り神。その昔、太刀の市がたったことから太刀売稲荷とも呼称。
http://jinja-kikou.net/syuin-ginza.html
縁結びの御利益があるとされている。
13.熊谷稲荷神社
源平合戦の後、熊谷次郎直実が鎌倉から熊谷に凱旋の折、この地に神札を授けたという由来のある神社です。チョット分かりにくいですが、ビルの一階に祀ってあります。
http://odawaracho.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-82a5.html
御祭神は、「宇賀乃御魂神」(うがのみたまのみこと」=「お稲荷さん」と「八幡大神」の二柱の神様と言う事です。
開運と防火に霊験あらたかと言う事だそうで、地元の江戸消防記念会、第一区の頭連中が奉納した「千社額」が飾ってありました。
14.銀座稲荷神社
普段は越後屋ビル屋上に鎮座しており、一般には公開されていないが、銀座八丁神社めぐりの期間中のみ1階に仮遷座するので、この時だけ参拝可能となります。
徳川家康と共に駿府から移住してきた人たちによって創建されたとされるが由来は諸説あるようだ。「銀座」という社名の由来は江戸時代に銀座(銀貨の鋳造や鑑定を行った場所)がこの2丁目にあったことに由来するという。
15.成功稲荷神社
資生堂屋上に鎮座。正しくは満金龍神成功稲荷神社と称する。銀座稲荷神社と同じく毎年秋に開催される銀座八丁神社めぐりの時に、1階に仮遷座するので参拝可能。
なお、豊川稲荷の分社であるので、正確には神社ではないです。よって参拝時は柏手は打たず、手を合わせ一礼するのみで良い。
昭和2年、初代社長が豊川稲荷から成功稲荷を勧請したのが始まり。まつり期間中のみ入り口脇に仮遷座し、参拝可能。商売繁盛、ビジネス成功。
http://homepage2.nifty.com/makibuchi-2/kyodoshi/69kai.html
16.金春稲荷神社
「金春」は「こんぱる」と読みます。新橋会館屋上に鎮座しており、通常非公開だが、毎年8月に開催される能楽金春まつり開催時には金春通りのいずれかの店先に仮遷座する(写真は2015年の住所。2014年は別の場所)。
金春稲荷神社は約400年ほど前に京都の藤森神社より勧請したとされます。能楽の金春派の太夫の屋敷であった金春屋敷が江戸時代に当地にあり、幕末に移転したあと、金春芸者達で賑わう町になった。
今でも通りの名前や銭湯にその名前が残っており、森氏稲荷神社とも称される。
17.靏護稲荷神社
資生堂屋上に鎮座する。正しくは満金龍神成功稲荷神社と称する。銀座稲荷神社と同じく毎年秋に開催される銀座八丁神社めぐりの時に、1階に仮遷座するので参拝可能。
なお、豊川稲荷の分社であるので、正確には神社ではない。よって参拝時は柏手は打たず、手を合わせ一礼するのみで良い。
昭和2年、初代社長が豊川稲荷から成功稲荷を勧請したのが始まり。まつり期間中のみ入り口脇に仮遷座し、参拝可能。商売繁盛、ビジネス成功。
http://homepage2.nifty.com/makibuchi-2/kyodoshi/69kai.html
18.東映稲荷大明神
東映本社ビル屋上に鎮座。ただし一般には非公開となっています。
由緒などは不明ですが、東映の守護神として祀られているのでしょう。
【番外編】龍光不動尊
銀座八丁神社めぐりの一つとされますが、正確には神社ではないので番外編としました。銀座松屋屋上に鎮座しています。
高野山龍光院より松屋にお迎えした、龍光不動明王を奉る「龍光不動尊」。昭和4年以来、お客様ならびに松屋の鎮護のため屋上に安置されています。
https://www.matsuya.com/ginza/story/knowledge/
社殿は平安神宮・神田明神などの設計を行った青池安太郎の作。「龍光」は「流行」に通じるということで、ファッション関係の祈願にも霊験あらたかだと言われています。
まとめ
以上、東京都中央区銀座に鎮座する神社18ヶ所を紹介しました。
銀座にお店を出すのは一種のステータスであり、たとえ赤字であっても出店したい店が後を絶たないようです。
それに伴い賃料も当然高くなります。どの神社も比較的小さめなのは銀座地区ならではかもしれません。
ちなみに銀座地区で御朱印対応をしている神社は歌舞伎稲荷神社のみのようです。
銀座に行った時は是非上記で紹介した神社を探して、参拝してみてください。